サノジ・ログ

無益な行いの、この上ない、常に新鮮な楽しみ

【飯・酒】大阪からきたささみんだ。船で九州に行こう。

以前から船に乗って旅をしてみたいという思いがあったのですが、いい感じに連休を取ることができたので積年の想いを実現すべく(大げさ)船に乗ってきました。今回利用したのは阪九フェリーさんで、大阪府泉大津港から福岡県の門司港まで移動できるフェリーです。大阪府泉大津港出航は17時30分で福岡県門司港に到着するのは翌朝の6時となっていまして約13時間を船で過ごすという旅程になっています。

ぶっちゃけ行先はどうでも良くて、主目的は船に乗って旅をすることでしたので行先で何ができるか等正直細かいことはあまり考えず船の予約だけをしたという感じでして、いそいそと旅行の準備をして旅立ったのが12月22日でした。

ちなみに泉大津港へは南海本線泉大津駅から直通のバスが出ています。正直これ以外の手段で泉大津港へ行くとなるとタクシーぐらいしかありませんので、移動は是非バスをご利用ください(バス停は駅前にあります)。

船のプランにはいくつか種類があって、大部屋に雑魚寝スタイルで泊まる部屋だったり個室だったりスイートルーム的なものもあったりと多種多様。私が今回宿泊したのはデラックスシングルという部屋でして、ベッドと洗面台があるシンプルな個室です。一般的なビジネスホテルと比較するとやや狭く、トイレやお風呂は共用(大浴場)となっていますが、とりあえず過ごすには特段問題のない広さでした。

船内は飲料やお菓子、インスタントラーメンの自販機など結構いろいろなものが整っているだけでなく、お酒の自販機も整っているという秀逸な構成w
割と珍しい沖縄のビールであるオリオンビールでとりあえず部屋でいっぱいやりました。

船内には食堂もありますので、夕ご飯は船内食堂で食べました。食事はナントカ食堂的なスタイルで、小皿にある一品をお好きに取っていっていくというスタイルの食事方式です。メニューはいろいろあって、普通のおかずに野菜サラダ、なんならステーキまであるだけでなくお酒の肴になるメニューも盛りだくさんな上に、ビールや焼酎などお酒の種類も超豊富でした。うん、この船の人はよく分かっておられる。

この辺の野郎大歓喜な環境づくりが秀逸なのは実際にフェリーを利用するお客さん層にその理由がありまして、乗客の方の大半がトラックドライバーの方なんですよね。フェリーは当然車やバイクを積んでの移動が可能ですし、17時30分に出航で翌朝6時に到着ということで、一仕事終えた運ちゃんが大阪から福岡へ宿泊しつつ車ごとの移動可能ということでこりゃあ使わない手はないっていう。

今回私の大阪→福岡の船での移動費・宿泊費はおおよそ12,000円(酒代別)で、大阪から福岡に新幹線で移動しようとなるとそれだけで約15,000円かかりますので、費用的にはかなりお得です。大阪→福岡に車で移動するとなるととんでもない労力ですから、そう考えるとトラックドライバーさんにとってはとても良質な移動手段の一つなのだなぁと実感した次第。

そして朝ごはん。6時には到着なので朝5時には起床していました。当初降りてから何か食べようかと思っていたのですが、夕ご飯を早めに食べたせいかおなかがかなり減っていたのでコーヒーとパンで早めの朝食を済ませることにしました。何気にパンも焼きたてらしく、飲んだ感じコーヒーも粉末のインスタントではなくドリップしたコーヒーのようで優雅な朝食でした。朝5時ぐらいだけどw

しかし朝5時とはいえ前述の通りお客さんの大半は船を頻繁に利用していると思しきトラックドライバーの皆さんなので、おおむね皆さん活動を開始しており、私同様にパンをもしゃもしゃ食べている方、朝から食堂も開いているので食堂で朝ごはんを食べている方、お風呂も早朝から開いているのでお風呂に入る方など、みんな思い思いに朝の時間を過ごしていました。

なお、到着した門司港門司駅or小倉駅には直通のバスがでており、行き同様それ以外の手段はあんまりなさそうなので、素直にバスに乗った方がよさげです。ちなみに門司・小倉についてからのダイジェストをお送りすると、


①寒波に襲われ雪が普通に残っていて、対策していてもクソ寒かった

②到着時間が早すぎてどこも店が開いておらず、まじで凍えそうだった

③そんななかでも折角なので門司のレトロな風景を見に行ったけど、レトロというかもはやホラー映画のジャケットみたいな写真になった

完全にホラー。

④ようやくたどり着いた小倉のコメダ珈琲で暖を取ってよみがえった。神。

小倉トーストはおいしい。分かったね。

⑤冷えたせいか腰が痛みだしたので、結果わざわざ小倉までいってパチスロを打ってた

⑥8,000円勝った

⑦腰が復活したのでお昼ご飯食べていきたかった小倉競輪に行った

⑧12,000円負けた

⑨負けた後に食うラーメンはおいしかった


⑩そして帰阪

…何をしに旅行にいったのやら。


というわけで旅の一部始終を記事にしたわけなのですが、いかがでしたでしょうか。冒頭に記載した通り正直旅の行先はどこでも良くて、船に乗って旅をするというのが主目的でそれを果たすことができたのでよかったです。船内は思いのほか快適でしたし、トラックドライバーさんの日常に少し触れることができたのは望外の収穫だったと思います。

船内で少し残念だったのが、個室内でインターネットを利用することができなかった点でしょうか。一応新幹線等と同様に無料のWifiはあるのですが、利用はロビー等広い空間でしか使えず、これまた新幹線等と同様に時間制限があったりします。福岡についてからの旅程は船内で調べるか、と思っていたのですが思わぬ肩透かしを食らいました。

とはいえやりたかった船旅ができたので、満足いく旅行でした。次は移動手段として船を使う旅ではなくいわゆる客船に乗って旅をする、もしくは個室の高速バスを使って旅をしてみたいなぁなんて思っています。またその時は記事にしたいと思いますし、次はあらかじめ旅の予定を立てておこうと思いましたというお話でした。