サノジ・ログ

無益な行いの、この上ない、常に新鮮な楽しみ

【書き物】オバ話スペシャルに参加してきました。

■オバ話スペシャル(ゲスト:sasaming)

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 初めて人様の動画に出演してきました。こちらはフレンドであるのindigoさんのブログのコンテンツの一環で「素人ゲーマーが、ただゲームについて自分語りする動画」という内容になっており、そちらにゲスト出演させていただいた次第です。どんな感じになるのかなぁとわりと裸一貫で収録に臨んだわけなのですが、時間を忘れて楽しくおしゃべりをさせてもらった結果収録開始から6時間が経過していました。楽しい時間を本当にありがとうございました。また、pinさん素敵なイラストありがとうございました。


 ただいつぞやのDiablo3配信の際に申し上げた通り、私側のDiscordの設定が上手くいってなかったっぽくて、音声が聞き取り辛い部分があったのと、そもそも雑談動画に出させていただくという事が初めての経験であった点、そしてなによりまだ3分の2ほど残っていたウイスキーボトルがなぜか収録途中で空になっていたこともあり、お話の補完と私が言いたいことはこういうことだったんですけどお伝えしきれなかった部分を、本記事の中で補完させてもらいたいなぁと思いますのでよろしくお付き合い下さい。


■sasamingさんが遊んだゲームの中でのフェイバリットは?(07:30)

 ファイナルファイト天地を喰らう2、スパイクアウトドラムマニアを挙げました。ドラムマニアについて補完させて頂きますと、動画内でもお話した通り『ドラムという楽器に興味があったが、実際にドラムをやるに至らなかったからゲームでやった』のですが、ドラムマニアを上手くプレイするためには曲の譜面を覚えるのはもちろんの事、スティックの扱いなどが必要不可欠でした。

 ゲーム筐体備え付けのスティックは非常に扱いづらいため、良いスコアを出すためにマイスティックは常にカバンの中に入っていましたし、暇なときはドラムマニアのサントラを聞きながら雑誌をぽこぽこスティックで叩くというもはやゲームの練習なのかドラムの練習なのか分からない状態になっていました。

 実はそれがキッカケで3か月だけ本物(?)のドラムをやったことがあり、バンド経験メンバーから『本当にドラムの経験ないの?』と言われたことも良い思い出です。


■sasamingさんのボードゲームとかのリアル遊び遍歴は?(15:23)

 動画内で話している通り、麻雀・花札・おいちょかぶなどを両親から教わるなど『遊び』にすごく寛容な両親に育てられたことを感謝してます。

 なお、幼いころの入院したときに母親が私の様子を見に病院に来たら、ダンプ松本似のレディースのおねーさんと、がっつりリーゼントのどう考えてもヤンキーなおにーさんと、一見普通のおじちゃんなんですがどうも893屋さんだった人と楽しそうにおいちょかぶに興じていた姿を母親は忘れることはないといまだに言われます。


■sasaming「アナログからデジタルまで体感できた我々世代は、ゲームを趣味にしてきて本当に幸せだと思う」(19:09)

 ゲームの隆盛をゲームセンター目線だったり家庭用ゲームだったりの目線で見つつ、overwatchも含めたオンラインゲームなど『最新のゲーム』を体感できている我々の世代は本当に幸せな時代を生きていると思います。

 私は「昔は良かった」という懐古厨な考え方が大嫌いです。古い残っているものは当然リスペクトすべきですが、さまざまな歴史を踏まえた上で出てくるさまざまな新しいものに目を向けないという考え方はしないように心がけたいです。


■indigo「ハモンドはゲームの技術の進化を体現する象徴的なキャラクター」(24:06)

 ハモンドoverwatchにおけるキャラクタの一人(体?)で、遺伝子技術の発達で高い知性を持ったハムスターがレッキングボールというメカを操って戦いに参加しているという設定。グラップリングフックを使ってマップの地形を掴み急降下する、体当たりでダメージを与えるなど、独特の戦術を採ることができるのが強み。どんな動きをするキャラクタなのかは以下動画を見て頂ければ概要はつかめるかと思います。

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 FPSはそれっぽい武装をしたそれっぽいキャラクタが動き回ることが多いと思いますが、こういったキャラクタをねじ込んできてしかも違和感がないというのはすごい事だと思います。


■sasamingの私事とオバ部への謝辞(25:47)

 動画でお話している通り、仕事においてやれ仕事で弟子を育てろだの『新製品が出たからプロモ頼むわwww』と仕事が重なりまくって忙しくなった結果体調を崩しました。

 その結果仕事も趣味も含めて『人生のたなおろし』が必要になると考え、前ブログの休止や動画でお話をさせてもらっているオバ部(=今回の語り相手であるindigoさん主催のoverwatchで遊ぶフレンドさんの集まり)からの離脱のきっかけになりました。

 自分にとってゲームの哲学・ポリシーは目標に向けて独力でどうにかすることであり、それが動画のなかでお話している『良く言えば一匹狼、悪く言えばただのぼっち』なのですが、改めて自分がやりたいことを考えると、独力でどうにかする・したいという自分のポリシーに嘘をつくことはできないと感じました。

 しかし、自分が目標に設定したランク(=独力でのプラチナランク)に到達できたのは、自分の試行錯誤の結果プラスオバ部で体感したチームとしてどう動くかという目線でのやりとりが無ければ、環境がどんどん複雑化していく環境で目標に達成できていなかったと思います。本当にありがとうございました。

 ちなみに動画内でお話しているオリーサとロードホッグに関する『オリーサのストップ(重力波を射出して、敵をひっぱり出すスキル)に対してロードホッグのフック(フックを投げつけ敵を自分の手元に引っ張るスキル)を合わせる』というのは下記動画の1:38辺りを参考にしていただければと思います。強力なのですが、連携を取る気のないロードホッグはほぼ間違いなくやらない連携なんですよねぇ…

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■sasaming「自身の適正と自身のやりたいことのギャップは感じ続けている。その折り合いをつけることができるキャラクタがoverwatchではハモンドだった」(31:40)


 好きで遊んでいるキャラと、本当の自分の適性の差異は常に感じていました。動画でも話している通り、本当に好みのキャラは我慢して我慢して一発デカい選択肢を通すキャラ(ギルティギアシリーズならばポチョムキン、ストⅡシリーズでいうならばザンギエフ等)、なのですが、自分の適性でいうならば一発の精度で勝負するキャラクターよりも、むしろ待ちキャラ(ストⅡでいうならガイルやサガット)が適任だと考えています。

 ただその手の待ちキャラをする上で致命的だったのは『遊んでいて面白くないのにもかかわらず、安定して勝っているのはそういう待ちキャラ』だったりするんですよねぇ。自分がやりたいこととと自分の適性をギリギリ保つことができるラインは、ギルティで言うならばチップ(単価は低いが、手数とスピードで相手をひっかきまわして手数で期待値を上げるキャラ)、overwatchで言うならばハモンドでした。
 

■indigo「僕が見たいのは、身に纏うことができるファッションではなく、プレイヤーが脱ぐことができない個性・本性」(35:34)


 以前からindigoさんに感じていた『麻雀的なニオイ』を改めてお聞きすることができて良かったです。浦部とか危機的状況に際した時に自分はどうするのか…という細かい部分を感じ取りたい方は『アカギ』を読みなさい。

 自分もどちらかというと浦部タイプかなぁ…切羽詰まるとに自分の手になじんだ動きしかしないですからねぇ。攻めだったり守りだったり状況に応じた動きをしてるように見せかけることはできるかもしれないですけれども、自分がやってきた領域から出ることはできていないと思います。


■sasaming「羽生善治さんが提唱する大局観的な視点で見れば、限界はあるにせよ対戦ゲームに年齢は関係ないと思ってる」(40:46)


 人間をPC等のマシンと見たとき、マシンスペックは当然それを支える脳の活動・成長が見込める若い時期の方が優れていると思います。ただゲーム(も含めた勝負事)はそれが全てではないと思っていて、正しい知識と情報収集によって研ぎ澄まされた経験とカンいう名の剣があれば、年齢というのは大きなハンデにはならないのかなとも感じています。それが正しいかどうかというの探究も含め、意欲が続く限り対戦ゲームも含めて色々なゲームをやっていきたいと思います。


■sasaming「対戦ゲーム(に限らずゲーム全般)で重要視するものは、自分が楽しいと感じること(戦術・動き)ができるかどうか。自分にとって他人との比較は興味がない。重要なのは、自分が定めた目標に至るまでのプロセス。」(44:27)


 対戦ゲーム(それはビデオゲームに限らずなんであっても)において勝利を目指すというのは絶対条件であり、それをしない・できないのであれば時間の無駄なのでさっさとやめた方が良いと思います。

 しかし、自分にとって大切なのは『勝ち』という結果だけではなく、その勝ちを目指すための試行錯誤を含めたプロセスが最も重要であり、で赤木しげるが『天』という麻雀マンガで話している通り、「人生の実は結果そのものというより、結果に向かうための熱や行為そのもの」という部分に共感を覚えるからかもしれません。


■indigo「このラインハルトのチャージは、結果を見れば悪手かもしれないが『自分の行動が戦局を動かす一手になるかもしれない』という思いが行動となって表れているのが好き」(50:30)


 この局面でチャージでワンチャンを狙ったのか、単に手癖なのかどうかについてはご本人さんに聞かないとわからないですが、そういった相手の行動に懸ける想いを感じ取れるかどうかは、プレイヤーが色々な経験を経ないと感じ取れないと思います。私自身indigoさんに指摘されなければ、相手の悪手にこちらがキッチリ対応したよHAHAHAで終わっていたと思いますし…私が相手のラインハルトだったら、何をしたかなぁ。

※参考 左:ふーど 右:メイ

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似すぎ


■sasaming「藤井猛さんというプロの棋士のコトバがカッコイイし、共感を覚える。」(53:58)


 大分酔いが回ってきたのと、おしゃべり&深夜ハイテンションでなかなかしっかりお話できていないのですが、私がお伝えしたかったのは藤井猛(ふじいたけし・九段)さんという将棋のプロ棋士のお話です。

 ネット界隈では『ファンタ(逆転の一手を放とうとして結果ミスってしまい勝負をドラマチックにしてしまう逆ファンタジスタの略)』や、てんてー(=解説などをされた際に、結果だけ見るとすごい先を読んでるけど、天然なのか本当に読み切っているのか分からない先生)』という感じである種ネタ的な扱いをされる棋士です。

 しかし、そういった表面的なイメージとは裏腹に『四間飛車』というアマチュア棋士には採用される戦術だけれど、プロはあまり指さない戦術を前面に押し出し、将棋界ではoverwatchでいうところの革新的なメタを生み出した人に贈られる升田幸三賞を2度受賞している将棋指しで、将棋界における7大タイトルのひとつである竜王を奪ったこともあります。ファンの間では有名ですが、この方の将棋指しとしての人となりを表す言葉が以下です。

「このところ勝ってないからいろいろな方がアドバイスくださるんですが、”ゴキゲン中飛車は優秀なのに、なぜやらないの”といわれたときは、カチンときました。こっちは優秀かどうかで戦法を選んでない。指してて楽しいかどうかなんだから。いい悪いは二の次なんです。最近は居飛車党でも四間飛車を指す人がふえましたが、戦法の好き嫌いがないっていうのがまた、僕には不思議です。しかも、にわか四間飛車党が結構いい味出すんですよ(笑)。でも、こっちは鰻しか出さない鰻屋だからね。ファミレスの鰻に負けるわけにはいかない」


 勝ち負けが全ての将棋の世界で、自分が大切にしているのは戦術として優秀かどうかではなく、指していて楽しいかどうかなんだと言ってのけ、結果を出して勝ち負けの世界で戦っている氏の言葉には、重さと共にかっこよさを感じられずにはいられません。


■indigo「D.Jのダイアグラムを25年研究して変えたプレイヤーが居る」
sasaming「そういう『頭がおかしい人』が常識・定石を変えてきた。」
indigo「才能・センスというgiftedではなく、誰しもが出来得る情熱をもって挑んできた人にはリスペクトしかない」


 動画でも強調してお話している通り、私はしばしば『頭がおかしい人』というワードを褒め言葉として使います。ともすると勘違いされかねないワードなので私の真意を改めてしっかりお話しておきますと、私が言う『頭がおかしい人』というのは『既成概念に捉われずチャレンジを続ける情熱・熱意を持った挑戦者』の事を指しており、思いやりや配慮に欠けた常識のない単に失礼な人間の事を言っているのではありません。

 以前世界的に知名度の高いスポーツ用品メーカーのNikeが『Dream Crazy』というCMを展開していましたが、私が言うところの『頭がおかしい人』を的確に示していると思いますので引用します。

https://video.twimg.com/ext_tw_video/1099765804927639552/pu/vid/1280x720/kQ4IBbEE9jqCqd74.mp4?tag=6


■sasaming「対戦ゲームという括りでいえば楽しみにしているのはoverwatchだけ。チャレンジ的な意味で言えばPCゲーにも挑戦したいと思う」

 PCゲーというのは自分にとってもわりと未知の領域なのですが、結果はいったん別にして、挑戦という意味合いでやってみるのもいいのかなぁと思っています。ただ、今持っているPCではスペック的に足りていないので、やるとなったらPCを買い替える必要はあるかなぁと思っています。というわけで早いところコロナ禍の給付金10万円ください。あと、実況配信のコメントください。くだしあ…クレメンス…



 というわけで補完記事と言いながらわりと壮大な記事となってしまい結果6000文字付近になってしまいましたがいかがでしたでしょうか。改めて自省をするとともに自分はこうしたいんだということを考える機会を頂けたこと、そして素敵なイラストを頂いたことについてお礼申し上げたいと思いますと謝辞を述べたところでまたDiablo3やります。