サノジ・ログ

無益な行いの、この上ない、常に新鮮な楽しみ

食道楽

巷を跋扈するインスタ蠅は完全に無視してカレースパを作りました。改めて見直してみると若干アレだったので写真は消しちゃいましたが、体調を崩してからは外食は控え、自分で料理をする機会が増えています。

父親が全く料理をしない家庭に育った反動からか母親からは結構料理を仕込まれていて、自分自身料理自体は嫌いではないのですが、体調を崩すまではどうしても外食に頼りっきりになっていました。

しかし、体調を崩していざ自分で料理をする…となるとなかなか難しいものですね。今回のカレーは玉ねぎをきっちりみじん切りにして、鶏肉と隠し味というか最近はやりのサバの水煮を入れて煮込んでみましたが、水の分量が思いのほか多すぎて少々水クサいカレーになってしまいました。

グルメ・美食というものはある種趣味としてイチジャンルを築いているものだとは思いますが、グルメ・美食の行き着く境地は自作になると思っております。芸術家よりもむしろ美食家として有名な北王子魯山人は、美食の追及の一環で陶芸家になってしまったと言っています。「器は料理のきもの」という格言を残されている方で、美食倶楽部の焼失後に星岡茶寮を追放された後は、自分で野菜とそれに合う器を作り料理をしていたと聞きます。

私自身消え物(=食べ物など後に残らないもの)にお金を使うことが多いですが、上の写真のとおり、見た目はさておいた料理をしているようではまだまだということですなぁ。次カレーを作る時は、フォンドボーも交えて挑戦してみたいと思います。