サノジ・ログ

無益な行いの、この上ない、常に新鮮な楽しみ

ブログを書くと文章は上手くなるか?

上手くなりません。

あまりいないと思いますが、ブログで文章を書けば文章能力が上がるのでは、今後のキャリアに役立つのではと考えてブログを始められる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、10年以上ブログを運営した経験から言わせて頂くと、残念ながらそうはならないと思っています。

ブログを書くだけでは文章能力が上がらない理由はいたってシンプルです。それは、三者視点の推敲がないからです。記事を書いて更新するボタンを押す前にプレビューでざっと記事を確認、誤字脱字やてにをはを見直してから投稿する…ここまでは多くの方が行う内容かと思いますが、それを書き手以外の第三者に確認してもらってから投稿するという方は少ないと思います。しかし、この『書き手以外の第三者に確認してもらう』というプロセスが正しく文章を書く上で非常に重要だと私は考えています。

ブログを書く以上自分は何かを伝えたい、書き留めたいという意思を持って記事を書いていると思うのですが、書き手のみの推敲では、えてして前後の繋がりが不明瞭であったり、詳細に伝えたいがあまりの蛇足などが多かったりします。そういった間違い…といかないまでも、文章を読んでの率直な意見を元に修正するというプロセスなしでは文章能力は上がりません。

ぶっちゃけ私自身文書能力には自信のある方だったのですが、今の部署に異動となりビジネス文書をはじめ『要点を端的に伝える必要がある文書』を書く機会が増えたから、文書能力が上がったと考えています。ビジネス文書を書いたから、文書能力が上がったのではありません。承認をもらうために上司やら何やらの赤ペン先生(という名のダメ出し)を食らったから文書能力が上がったと考えています。

赤ペン先生の指摘は様々で、誤字脱字はもちろんのこと、伝えたいことは何なのか、論理的に破綻していないか、果ては最終OKを出す人はどう考えるのか…第三者目線で色々な意見(という名のダメ出し)を受けます。正直面倒だと思う事もありますが、文書能力を磨くという点では非常に有益であると思います。ですから、単にブログを書くだけでは文章能力は上がらないと私は考えています。



というわけで説教くさい記事を書いてみましたがいかがでしたでしょうか。ブログを書いている人間が、ブログを書いても役に立たないという矛盾のカタマリのような記事を書いていますが、これはあくまで『ブログを書けば文章能力が上がる』と考えている方に向けた記事であって、ブログを書く事を否定してるわけではありません。書かないと何も起きないですし、そもそも文書能力を上げたくてブログを書いてるわけじゃねーよバーカバーカという方が大半だと思いますし…w

ただ、もし本気で文章能力を上げたくてブログを書きたいという方がいらっしゃいましたら、書き手以外の第三者に確認してもらい指摘をもらうというプロセスを経なければあんまり役に立たないと思いますよ、というお話でした。