用事で梅田に行ったので、ついでに十三に寄りました。十三は街全体が新宿ゴールデン街のような大阪でも屈指の昭和の趣を色濃く残す土地なので、食い物屋や大衆酒場的な店が多くもちろん評価はピンキリなものの面白い店が多いです。その中でも老舗として人気も高いのがねぎ焼きのやまもとです。
ねぎ焼きは関西では庶民のおやつ的な立ち位置でして、お好み焼きとベースは変わらないものの、より庶民のおやつとして愛されている食べ物と言えます。お好み焼きのベースを水で溶き、そこにてんこ盛りのネギと具材を乗せて焼く感じで、イメージ的にはもんじゃ焼きに近いですがもんじゃ焼きほどドロっと感はない感じです。
ねぎ焼きやまもとで一番人気のメニューはねぎ焼きのすじ。やや甘辛く煮たすじ肉とこんにゃくがとても良いです。わりと脂っ気が多いすじですが、仕上がりに醤油と絞りレモンをかけるので脂感は薄く、とてもさっぱりした味わい。十三ではこのやまもとというお店以外でもねぎ焼きを出す店は少なくないのですが、ねぎ焼きというよりももんじゃ焼きみたいになっていたり、やたら味がしつこくて食べるのがしんどいものが多いのですが、それらと比較するとやはりねぎ焼き専門店、他の有象無象とは完成度が段違いです。
庶民のおやつのねぎ焼きくせに割高だ、という批判がありますが嫌なら自分で作って食えば良いじゃない。大阪のソウルフードといえばお好み焼き、たこやきと思われる方が多く実際間違いではないのですが、意外と食べる事ができる店は少なかったりしますので、お近くに来る機会があれば是非一度立ち寄ってみて下さい。お酒との相性も抜群ですよ(ちなみに写真撮影時は中瓶2本飲んでます)。
