サノジ・ログ

無益な行いの、この上ない、常に新鮮な楽しみ

【書き物】無益な行いの、この上ない、新鮮な楽しみ

  • オープニングムービーでサントラ曲「OpeningMovie」が流れる中、しれっと表示されるフランス語の引用句。「...le plaisir délicieux et toujours nouveau d’une occupation inutile」のこと。
  • この言葉は、フランスの詩人アンリ・ド・レニエの1904年の小説「ド・ブレオ氏の出会い(Les Rencontres de M. de Bréot)」から引用されている。 元の小説よりも、同じ時代を生きたフランス人作曲家ラヴェルが「優雅で感傷的なワルツ(Valses nobles et sentimentales)」の楽譜冒頭で引用したことのほうが有名なようだ。 ちなみにラヴェルは「ボレロ」の作曲者で、教科書に載るほど著名人である。
    ※小説「Les Rencontres de M. de Bréot」は、「ド・ブレオ氏の色懺悔」という邦題で日本語訳が刊行されている。なぜドラゴンズドグマで引用されたのかは不明だが、単純に「ゲームは生産的でないけど楽しい」であったり、ドラゴンズドグマの「円環の理」の虚しさを暗示しているのではないか、という意見がファンコミュニティで挙がっている。 
 

マニアックなドラゴンズドグマ用語 - ベニスズメの物置

 

 ブログのサブタイトル?を表題のものに変えました。出典はもちろん私ではなく上記の引用の通りフランスの詩人の小説…でもなくドラゴンズドグマという大分昔のゲームに登場した一節。なぜこの一節がドラゴンズドグマというゲームに登場したのかの考察も上記の引用先の通りですが、私は前者がその理由だと考えたいです。

最近無駄や無益は唾棄すべき存在として片づけられることが多いですが、そこに自分の哲学と他人に迷惑をかけないという最低限の常識さえあれば他人にどうこう言われるスジアイなんぞないわけであって。自分の趣味活動はかくあるべきと思っていたのですが、最近それを忘れかけていたところにこの一節に出会って原点を思い出させてくれた気がします。今後忘れないようにサブタイトルにしておこうと思って変えたというそれだけのお話でしたとさ。